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口腔生理学

学科目紹介

口腔を構成する器官は、センサである受容器からの情報を受け、消化管の入り口として食べ物を咀嚼し、唾液を分泌しながら食塊を形成して嚥下に至る役割を担っています。円滑な咀嚼運動を遂行するのは、上位中枢によって制御された咀嚼筋によって構成される顎運動です。病態生理学分野では、この円滑な顎運動の制御を遺伝子改変動物を活用した行動解析研究並びに免疫組織学的手法を用いて解明しております。特に、顎口腔系でみられる不随意運動としてジストニアに注目し、研究機関との共同研究を行っております。
さらに、病態生理学分野では、日常臨床で生まれたニーズに応じた機器開発を、共同研究企業と一緒に行い、知財を獲得しながら上市を目指した研究開発を行っております。

主な研究内容

  1. 遺伝性ジストニアの病態解明に向けた遺伝子改変動物を用いた基礎研究
  2. 粘度を簡易的に計測可能な粘度計の開発
  3. 社会性行動に異常をきたす疾患に関する研究
  4. 人工知能を活用した歯科臨床技能評価システムの開発
  5. 多軸触圧センサを活用した自転車競技技能向上システムの開発

学生へのメッセージ

生理学は、生体が有する機能とそれを支える仕組みを明らかにする学問です。その過程で、様々な手法を使って検討していきますが、「考える」ことがとても重要な学問でもあります。生体の不思議を解き明かしながら、医療人としての論理的な思考を身につけて下さい。その手伝いを我々にさせて頂ければ幸いです。