学長ご挨拶

学長 祖父江 憲治
本学は明治30年、学祖三田俊次郎先生により創立された私立岩手病院、医学講習所を出発点としています。創立当初、三田先生は岩手看護婦養成所と産婆学校を併設され、現在では医療の常識となってきましたチーム医療の先鞭を切られたのであります。
昭和40年に北日本で国公私立初の歯学部を開設、さらに平成19年には薬学部を開設しました。また、平成28年に岩手看護短期大学の移譲を受け、これを母体とした看護学部を平成29年4月に開設しました。悲願であった看護学部が新設され、医?歯?薬?看の4学部学生が同一キャンパスで学ぶユニークな医療系総合大学としてスタートします。
岩手医科大学には、地方にありながら世界に誇るべき取り組みが数々あります。矢巾キャンパスにある7テスラ超高磁場MRI研究施設では、次世代型解析装置を搭載した世界第一号機で世界各地から共同研究が依頼されています。教育の分野では、学部の枠にとらわれない連携教育を提唱し、学部を超えた横断的講座である「統合基礎講座」を平成23年からスタートさせ、本邦初の試みとして国からも大変期待されています。
また、医学部、歯学部、薬学部とそれぞれの大学院が同一キャンパスにあるのは本学のみです。学部の垣根のない教育?研究?診療の環境の下、患者中心の医療、チーム医療の根幹を学んでおります。さらに、米国ハーバード大学との間で教育及び診療に関し連携関係を構築し、現在、歯学部の学生?教員を中心に留学が実現するなど、世界から注目され、世界に発信してゆく大学を目指しています。