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岩手医科大学附属内丸メディカルセンターの移転?統合について

学校法人岩手医科大学
理事長 祖父江 憲治
岩手医科大学
学 長 小笠原 邦昭

 

この度「学校法人岩手医科大学」は、高度医療の提供、医育機関の役割、地域医療に貢献する体制を維持しつつ、将来を見据えた持続可能な診療体制の構築を図り、永続的に法人を運営していくため、2026 年4 月1 日を目途に、?科及び一部の医科を除いた岩手医科大学附属内丸メディカルセンター(以下、「内丸MC」)の診療機能について、矢巾地区の岩手医科大学附属病院(以下、「附属病院」)へ移転?統合することといたしました。

これまで2019 年9月に内丸地区から矢巾地区へ移転した附属病院は手術?入院を中心とした高度治療機能病院、内丸地区の旧附属病院を活用した内丸MC は迅速な検査?診断を行う高度外来機能病院として相互に密接な連携を図りながら、岩手県、北東北の地域医療の維持に努めてまいりました。しかし、急性期医療を取り巻く環境の変化や人口減少、少子高齢化、物価高騰等の社会情勢の変化に加え、昨年4 月には医師の働き方改革が施行され、医師不足が顕著な本県において、附属病院と内丸MC の2病院の診療体制を維持しつつ、地域の医療機関への医師派遣は医師個人の負担が非常に大きいこと、また、内丸地区の建物群は築50 年を超える建物が多く、老朽化が著しいことなどの様々な状況を踏まえ、慎重に議論を重ねた結果、内丸MC の診療機能を附属病院へ集約することが最良であるとの判断に至りました。今般の決定は、本法人にとって断腸の思いでの決断となりましたが、内丸地区は明治30 年に私立岩手病院を開設して以来、脈々と岩手医科大学の歴史を紡いできた淵源の地でありますことから、将来的には、再開発、再構築することを視野に今後検討していくこととしております。

内丸MC 近隣の皆さま、患者さんをはじめ医療機関等の関係各位には、ご不便、ご心配をおかけいたしますこと、大変恐縮に存じますとともに、これまで格別のご高配を賜りましたことに心より御礼申し上げる次第でございます。
なお、内丸MC に通院中の患者さんにおかれましては、附属病院での診療の継続、他医療機関へのご紹介等、誠心誠意対応させていただく所存です。

今般の内丸MC の附属病院への統合によりまして、今後は特定機能病院として、より質の高い医療の提供、地域の医療機関との連携を更に強化し、地域医療体制の維持、発展に努めて参る所存でありますので、何卒ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。