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口腔組織学

学科目紹介

発生生物?再生医学分野の教室員は、教授(1)?講師(1)?助教(1)?大学院生(2)?技術員(1)の現在6名です。昼食時には一つのテーブルに集まって、和気あいあいと談話を楽しみながら食事をするアットホームなグループです。我々の分野は、発生学や組織学総論?各論、口腔組織学の講義?実習を行っています。組織学とは人体の微細構造や機能、性質を顕微鏡レベルで探究する学問で、個々の細胞から、細胞集団としての組織、さらには組織が組み合わさって形成される器官へと、これらの一連の流れを見据えた人体の成り立ちを教えています。研究もこれを基本として、狭い研究手法にこだわらず、細胞培養、器官培養、遺伝子改変マウスなど、多彩な技術を駆使して人体全体を捉えた研究を目指します。

主な研究内容

器官培養系を用いた歯胚の形態形成メカニズムの解明や先天性遺伝子疾患に着目した歯と歯周組織の発生機構の解明と再生への展開、さらには歯科再生医療の実現を目指した技術開発などです。最近はiPS細胞から歯を作る研究も行っています。

<歯の発生の分子機構の解明と再生医学への展開>

  1. 組織培養とイメージング技術を用いた歯胚の細胞分化についての研究
    (1)歯の発生におけるシグナリングに関する研究
    (2)歯根形成の分子機構に関する研究
    (3)組織工学的手法を用いた歯と歯周組織の再生に関する研究
  2. 歯科再生医療に向けた基礎研究

    (1)培養細胞を用いた骨の再生医療への検討
    (2)安全性の高い細胞培養法の開発と臨床に向けた基礎研究
    (3)iPS細胞を用いた歯の再生に関する研究

  3. 動物実験モデルを用いた先天性歯科疾患の原因究明と治療法の開発

学生へのメッセージ

教授を筆頭に、我々皆がグローバルな意識を持つことが大切だと考え、他大学や海外との共同研究は積極的に取り組んでいます。できるだけ幅広い技術や考え方を取り入れることが、夢の歯の再生医療を実現させる近道と考えています。我々の研究室は、国際的にも知名度のあるラボであり、大学院生も世界的な研究をリードする一員としての意気込みで研究に取り組んでいただきたいと思います。特に大学院生は、国際学会での口頭発表を目標に英語によるプレゼンテーション力の向上を目指します。