教育
HOME > 教育 > 学部紹介 > 薬学部講座?分野紹介 > 神経科学分野

神経科学分野

神経科学?脳科学を専門分野として、アルツハイマ―型認知症(AD)の治療?予防法の開発を目指した研究、および、意欲?動機付け?認知の神経科学と健康科学に関する学習?教育活動を行っています。

分野からのひとこと

駒野 宏人 教授

21世紀は、「脳の世紀」と呼ばれ、これまで、未知領域であった「記憶」「意識」「動機」などの脳の働きの仕組みが、神経科学によって急速に解き明かされつつあります。神経科学は、生化学、生理学から、行動科学にも及ぶ広い領域でありますが、本分野では、主に、脳 ?神経系の機能調節?脳疾患の病態発症機構に焦点をあて、生化学,細胞生物学、分子生物学の方法を駆使して解明していくと同時に、意欲、動機付け、健康における神経基盤を理解し、学びや教育、健康維持に生かしていくことを実践しています。このようなことに興味ある方、是非、我々と一緒に楽しく学び、新しい発見、体験をしていきましょう。 我々,スタッフは、独創的な研究と、薬学領域で充分活躍できる人材育成に、大いに励みたいと思っております。

分野の基本理念

日本は、今、超高齢化社会を迎えています。高齢化に伴い、アルツハイマー型認知症になる割合が急激に増加していますが、現在、その治療?予防法がない状況で、今後、ますます大きな社会問題となっていくと予想されています。アルツハイマー病は、老化が最も高い発症リスクとなっていますが、それ以外にも、中年期の高血圧、糖尿病、運動不足、社会活動の低下などが発症リスクとなっていることが明らかになっております。そこで、当研究室では、主に高血圧とアルツハイマー病発症との関わりや健康脳を保つための脳内防御機構の解析を中心に研究をすすめております。

また、本研究室では、将来、薬学領域のみならず社会でおおいに貢献し活躍できる人材育成のため、脳科学を基盤としたコーチングにより、(i)将来に夢をもち、それを達成する学習能力?行動力を持つ人材 (ii)人類の健康を目的とした研究や社会活動を実践する人材;(iii)国際的にも活躍できる人材を育成していきたいと思っております。

主な研究内容

  1. 高血圧とアルツハイマ―病発症との関連
  2. 脳内にある貪食関連因子MEGF10の機能解析とアルツハイマー病予防との関連
  3. 鉄摂取によるアミロイド蛋白蓄積の制御機構
  4. 脂肪酸によるアミロイド蛋白蓄積の制御機構