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口腔顎顔面再建学講座 [臨床病理学分野]

臨床病理学分野では患者に直接接することはほとんどありませんが、診断を目的として患者の身体の一部から取り出された、あるいは排出された検体を組織学的手法で検索し、最終診断(病理組織診断)をすることが主な日常業務です。この病理組織診断は医師あるいは歯科医師しか行うことのできない医行為であり、保険医療機関として認められた施設内で専任者が担当することになっています。

講座?教室からひとこと

藤村朗 嘱託教授

武田 泰典 教授

本学歯学部は昭和40年に創設され、県内はもとより、50年以上にわたって北東北の歯科医療機関の中核を担ってきました。この間、医療の発展とともに歯学部診療組織の様々な改編がなされて今日に至っています。臨床病理学分野は平成29年4月に歯学部に新たに設けられました。医科診療科には10年ほど前に「病理診断科」が診療科として開設され、本学部附属病院臨床各科ならびに外部施設からの診断依頼にあたっています。歯科医療センターでは平成29年度からは専任スタッフが院内臨床各科ならびに外部施設から依頼のあった病理診断ならびに病理診断に関するコンサルテーションにあたっています。最近では歯科個人開業医からの診断依頼が徐々に増えており、地区の歯科医師会や勉強会でも病理診断と臨床的なことに関する講演やセミナーを行っています。 学生の教育では現在のところ主に歯学部4学年のAST(口腔外科的治療)での病理学ならびに臨床病理学の講義、5学年(希望者)の実習を担当しています。今後は徐々に歯学部の各学年の教育にも加わりたいと考えています。研究は以下に記載したようなテーマでおこなっています。

講座?教室の基本理念

開設したばかりで、スタッフ1名で運営していますが、歯学部臨床各科ならびに医科診療各科や病理診断科のスタッフとの連携が欠かせないことから、協調性をモットーとしています。

主な研究内容および診療内容

<主な研究内容>

  1. 歯の発育異常の発生、病態ならびに臨床的意義に関する研究
  2. 口腔領域に特有な腫瘍性病変と嚢胞性病変の組織発生、動態および病理診断に関する研究
  3. 歯原性病変ならびに唾液腺病変における神経堤由来細胞の発現とその病的意義に関する研究

<主な診療内容>

  1. 口腔領域の諸疾患の病理組織診断
  2. 全身諸疾患と口腔病変との関連(転移性腫瘍を含む)